2021年3月19日

豆知識

非化石証書とは?
その価値とわたしたちのくらし
再生可能エネルギーの普及に欠かせない『非化石証書』について分かりやすく解説します!

1.『非化石証書』の役割と仕組み

『非化石証書』とは、太陽光発電や風力発電などが持つ「地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を排出しない」という環境的な価値(以下、環境価値)を電気から取り出したものです。

では、環境価値を電気から取り出すとはどういうことでしょうか。
また、なぜ取り出す必要があるのでしょうか。
まずは太陽光発電や風力発電などの電気が持つ環境価値が重要になってきた背景から見ていきましょう。

1.地球温暖化対策への関心の高まり

現在、私たちが日々の生活で使っている電気の約8割は、天然ガスや石炭などの化石エネルギーを元に発電されています。
この化石エネルギーは、日本だけではなくこれまで世界のどの国でも一般的に使われていました。
安定的かつ安価に発電できるからです。

化石エネルギーと再生可能エネルギーの違い

化石エネルギーと再生可能エネルギーの特徴 化石エネルギーと再生可能エネルギーの特徴

化石エネルギーにもメリットはありますが、その一方で地球温暖化の原因となるCO2を排出してしまうというデメリットがあります。
いま、CO2の排出を削減することは世界的な課題となっているのです。
この問題の解決策の一つとして、日本でも化石エネルギーによる電気の比率を下げ、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーによる電気の比率を上げることで、CO2の排出量を抑制しよう!という動きが活発になってきています。

CO2排出の問題は、他人事ではありません。
各家庭から排出されるCO2のうち約7割は電気の使用によるものであると言われています。

そのため、自宅の電気に再生可能エネルギー由来の電気を選ぶことは、地球温暖化対策の上でもとても有効です。

世帯当たり年間エネルギー種別 CO2排出量・構成比(全国)

平成31年度(令和元年度) 家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(速報値) 平成31年度(令和元年度) 家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(速報値)

出典元:平成31年度(令和元年度) 家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(速報値)
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg/kateiCO2tokei.html

2.再生可能エネルギー由来の電気はどのように供給されるのか

そもそも、電力会社はどのような仕組みで各家庭に電気を届けているのでしょうか?

通常、電力会社は電力取引市場などから電気を購入(調達)をしたり自社で発電をすることで確保し、供給を行っています。
再生可能エネルギー由来の電気もその仕組みは同じですが、電力取引市場から再生可能エネルギーを購入したい場合、発電方式を選ぶことができないため再生可能エネルギー由来の電気のみを指定して購入することができません。
そのため、電力取引市場から購入をした電気の中に再生可能エネルギー由来の電気が含まれていたとしても「再生可能エネルギー由来の電気を購入(調達)し供給している」とは言うことができませんでした。
そこで、再生可能エネルギーの持つ「CO2を排出しない」環境価値を『再生可能エネルギー指定の非化石証書』(以下、『非化石証書(再エネ)』)として取り出すことが国の制度として認められることになりました。それにより、環境価値を電気そのものとは別々に取り扱い、『非化石証書』の有無によって判断できるようになりました。

この『非化石証書(再エネ)』を購入(調達)して電気と組み合わせて供給することにより、どのような発電方式の電気であったとしても実質的に再生可能エネルギーの電気を供給しているとみなすことが、、2018 年から国の制度として認められるようになりました。
また、これと同時にどの電力会社でも『非化石証書(再エネ)』を購入(調達)しやすいようにと『非化石価値取引市場』が創設され、近年活発に取り引きされています。
この制度ができたことで、『非化石証書(再エネ)』を組み合わせた料金プランが数多く登場しました。

私たちはこの料金プランに加入することで、再生可能エネルギーを実質的に利用していることになるため、CO2の排出量削減に貢献することができます。
『非化石証書(再エネ)』を組み合わせたプランかどうかは、各社のホームページ等で確認することができます。
未来の地球環境のことを考えるのであれば、電力会社の切り替えを検討する際のポイントの1つとしてみるのも良いかもしれませんね。

自然でんきに加入した場合のイメージ

自然でんきに加入した場合のイメージ 自然でんきに加入した場合のイメージ

2.非化石証書とわたしたちのくらし

今後、『非化石証書(再エネ)』を活用した料金プランが普及していくことで、私たちが払っている電気代の負担が軽減されるかもしれません。

みなさんは、毎月の電気代に『再エネ発電賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)』が含まれているのをご存知でしょうか?
この料金は、再生可能エネルギーの普及促進のために、電気を使用している全世帯の毎月の電気代に、使用量に応じて加算されています。

『非化石証書(再エネ)』の売買によって生まれた収益の一部※2は、この『再エネ発電賦課金』に充てられることになっているのです。
『非化石証書(再エネ)』付きの料金プランをより多くの人が利用するようになれば、賦課金に充てられる金額が増えていくことに繋がるため、私たちが負担している毎月の電気代(『再エネ発電賦課金』)の負担が減っていくことが期待できます。

  • ※2
    再生可能エネルギーの普及促進のために設けられた固定価格買取制度の対象となる発電所から発電された電気の非化石証書の売買によって生まれた収益に限ります。

検針票のイメージ

検針票のイメージ

SBパワーとしての取り組み

SBパワーでは、2020年10月に自然でんきを『非化石証書(再エネ)』付きのプランへとリニューアルしました。

これまで通り電気料金は「基本料金はずっと0円」とおトクに、またご加入時に森林保全団体をお選びいただく支援活動もそのままに、より環境保全に貢献できるプランになっています。
多くのお客さまにこの自然でんきをご利用いただき、CO2の排出量削減や再生可能エネルギーがより普及していくよう今後もさまざまな取り組みを続けて参ります。

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2021年3月19日

豆知識

非化石証書とは?
その価値とわたしたちのくらし
再生可能エネルギーの普及に欠かせない『非化石証書』について分かりやすく解説します!

1.『非化石証書』の役割と仕組み

『非化石証書』とは、太陽光発電や風力発電などが持つ「地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を排出しない」という環境的な価値(以下、環境価値)を電気から取り出したものです。

では、環境価値を電気から取り出すとはどういうことでしょうか。
また、なぜ取り出す必要があるのでしょうか。
まずは太陽光発電や風力発電などの電気が持つ環境価値が重要になってきた背景から見ていきましょう。

1.地球温暖化対策への関心の高まり

現在、私たちが日々の生活で使っている電気の約8割は、天然ガスや石炭などの化石エネルギーを元に発電されています。
この化石エネルギーは、日本だけではなくこれまで世界のどの国でも一般的に使われていました。
安定的かつ安価に発電できるからです。

化石エネルギーと再生可能エネルギーの違い

化石エネルギーと再生可能エネルギーの特徴 化石エネルギーと再生可能エネルギーの特徴

化石エネルギーにもメリットはありますが、その一方で地球温暖化の原因となるCO2を排出してしまうというデメリットがあります。
いま、CO2の排出を削減することは世界的な課題となっているのです。
この問題の解決策の一つとして、日本でも化石エネルギーによる電気の比率を下げ、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーによる電気の比率を上げることで、CO2の排出量を抑制しよう!という動きが活発になってきています。

CO2排出の問題は、他人事ではありません。
各家庭から排出されるCO2のうち約7割は電気の使用によるものであると言われています。

そのため、自宅の電気に再生可能エネルギー由来の電気を選ぶことは、地球温暖化対策の上でもとても有効です。

世帯当たり年間エネルギー種別 CO2排出量・構成比(全国)

平成31年度(令和元年度) 家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(速報値) 平成31年度(令和元年度) 家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(速報値)

出典元:平成31年度(令和元年度) 家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果(速報値)
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg/kateiCO2tokei.html

2.再生可能エネルギー由来の電気はどのように供給されるのか

そもそも、電力会社はどのような仕組みで各家庭に電気を届けているのでしょうか?

通常、電力会社は電力取引市場などから電気を購入(調達)をしたり自社で発電をすることで確保し、供給を行っています。
再生可能エネルギー由来の電気もその仕組みは同じですが、電力取引市場から再生可能エネルギーを購入したい場合、発電方式を選ぶことができないため再生可能エネルギー由来の電気のみを指定して購入することができません。
そのため、電力取引市場から購入をした電気の中に再生可能エネルギー由来の電気が含まれていたとしても「再生可能エネルギー由来の電気を購入(調達)し供給している」とは言うことができませんでした。
そこで、再生可能エネルギーの持つ「CO2を排出しない」環境価値を『再生可能エネルギー指定の非化石証書』(以下、『非化石証書(再エネ)』)として取り出すことが国の制度として認められることになりました。それにより、環境価値を電気そのものとは別々に取り扱い、『非化石証書』の有無によって判断できるようになりました。

この『非化石証書(再エネ)』を購入(調達)して電気と組み合わせて供給することにより、どのような発電方式の電気であったとしても実質的に再生可能エネルギーの電気を供給しているとみなすことが、、2018 年から国の制度として認められるようになりました。
また、これと同時にどの電力会社でも『非化石証書(再エネ)』を購入(調達)しやすいようにと『非化石価値取引市場』が創設され、近年活発に取り引きされています。
この制度ができたことで、『非化石証書(再エネ)』を組み合わせた料金プランが数多く登場しました。

私たちはこの料金プランに加入することで、再生可能エネルギーを実質的に利用していることになるため、CO2の排出量削減に貢献することができます。
『非化石証書(再エネ)』を組み合わせたプランかどうかは、各社のホームページ等で確認することができます。
未来の地球環境のことを考えるのであれば、電力会社の切り替えを検討する際のポイントの1つとしてみるのも良いかもしれませんね。

自然でんきに加入した場合のイメージ

自然でんきに加入した場合のイメージ 自然でんきに加入した場合のイメージ

2.非化石証書とわたしたちのくらし

今後、『非化石証書(再エネ)』を活用した料金プランが普及していくことで、私たちが払っている電気代の負担が軽減されるかもしれません。

みなさんは、毎月の電気代に『再エネ発電賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)』が含まれているのをご存知でしょうか?
この料金は、再生可能エネルギーの普及促進のために、電気を使用している全世帯の毎月の電気代に、使用量に応じて加算されています。

『非化石証書(再エネ)』の売買によって生まれた収益の一部※2は、この『再エネ発電賦課金』に充てられることになっているのです。
『非化石証書(再エネ)』付きの料金プランをより多くの人が利用するようになれば、賦課金に充てられる金額が増えていくことに繋がるため、私たちが負担している毎月の電気代(『再エネ発電賦課金』)の負担が減っていくことが期待できます。

  • ※2
    再生可能エネルギーの普及促進のために設けられた固定価格買取制度の対象となる発電所から発電された電気の非化石証書の売買によって生まれた収益に限ります。

検針票のイメージ

検針票のイメージ

SBパワーとしての取り組み

SBパワーでは、2020年10月に自然でんきを『非化石証書(再エネ)』付きのプランへとリニューアルしました。

これまで通り電気料金は「基本料金はずっと0円」とおトクに、またご加入時に森林保全団体をお選びいただく支援活動もそのままに、より環境保全に貢献できるプランになっています。
多くのお客さまにこの自然でんきをご利用いただき、CO2の排出量削減や再生可能エネルギーがより普及していくよう今後もさまざまな取り組みを続けて参ります。

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